別紙
第3回新ごみ処理施設整備検討委員会 主な質問と回答
(1)豊田市渡刈クリーンセンターでの主な質問と回答
質問内容 |
回答内容 |
(尾関委員) 飛灰はどこへ搬出しているのか。 |
豊田市の処分場であるグリーン・クリーンふじの丘や(公財)豊田加茂環境整備公社の御船産業廃棄物処分場に埋め立てしている。また、一部は名古屋市にある中部リサイクル鞄凾ノ搬出し、資源化している。 |
(尾関委員) パッカー車により施設場内や周辺道路が渋滞することはあるのか。また、渋滞する場合の対策はどうか。 |
昨日、たまたまごみクレーンが故障したため混雑していた。場内で渋滞した場合は、搬入路に交通整理員を3名配置し、パッカー車を2列にするなど交通整理することにより対応している。それだけでは対応ができない場合は、豊田市はごみの収集を直営で行っているため、パッカー車を車庫に一時待機させている。 |
(尾関委員) 老人福祉施設豊寿園への給湯に対して料金をもらっているのか。 |
豊寿園へは温水を供給しているが、料金は受け取っていない。現施設は3代目であり、以前の施設のときも受け取っていなかったとのことである。ごみ処理施設は迷惑施設という面で捉えられることが多いので、地元への貢献として無料で提供しているということだと思う。 |
(野木森委員) この施設に関係する市の職員は何名いるのか。その内、技術職は何名か。 |
市職員は課長以下8名おり、内訳は電気2名、機械2名、化学1名、その他一般事務3名である。プラットホームでごみの受け入れなどをしている現業職は10名で、ごみ収集員は100名程度である。 |
(2)刈谷知立環境組合クリーンセンターでの主な質問と回答
質問内容 |
回答内容 |
(尾関委員) 温水プールへの余熱提供に対して温水プールの指定管理者から料金をもらっているのか。 |
温水プールの指定管理者から料金は受け取っていない。温水プールの利用収入は指定管理者の収入である。しかしながら、温水プールの利用収入が一定以上あった場合は、それを超えた分の1割程度を当組合に還元する制度になっている。 |
(尾関委員) 温水プールの排水は、ごみ処理施設で再利用水として使っているか。 |
温水プールを建設したのが昭和61年と古いこと、また、距離もあることから、再利用はしていない。 |
(河合委員) 温水プールは、指定管理者により運営されているということだが、余熱利用について、指定管理者からの収入はあるのか。 |
余熱利用についての収入は無いが、指定管理者の運営にあたり、一定額を超えた分の10%を還元してもらうという仕組みを設けている。 |
(河合委員) 灰溶融施設の電気料金はどれくらいか。また、灰溶融施設は現在も稼働しているか。 |
灰溶融施設は大変な電力を必要するが、当施設の発電でまかなっている。電気料金はかかっていない。 灰溶融施設については、現在も稼働している |
(野木森委員) スラグは利用できているか。 |
現在、スラグは全量は利用できておらず、一部は最終処分(埋立て)している。 |
(野木森委員) 行政職員10名の内、技術職はどれくらいか。 |
技術職は1名常駐している。その他、ボイラー・タービン主任技術者として1名を外注している。 |
(矢嶋委員) スラグは全体の何%埋め立てているのか。 |
50%くらい埋立処分している。 |
(矢嶋委員) プラスチック製容器包装は当施設で処理しているのか。 |
当施設は可燃ごみの処理、粗大ごみの破砕処理を行っており、プラスチック製容器包装は受け入れていない。プラスチック製容器包装は刈谷市、知立市の各市で処理していると思う。 |
(矢嶋委員) 廃プラスチック類は当施設で処理しているのか。 |
不燃ごみとして回収した後、当施設に持ち込まれて粗大ごみとして破砕処理している。 |
(事務局 滝) 施設建設に当たっての地元への周知方法について教えてほしい。 |
(施設が建設された)昭和61年当時、周囲は田畑のみだったため、施設建設にあたり地元と特段の話し合いをしたとの話は聞いていない。現在、法令より厳しい基準値を地元との協定で設定しており、年1回測定値を報告している。 |
(事務局 高田) 溶融施設で生成されたスラグは全て50円/tとなっているのか。 |
先ほど説明したようにスラグは全て売却できていない。当組合の要綱で50円/tと定めている。売却を始めた当初は200円/tとしていたが、利用促進を図るため、現在は50円/tとしている。 |
(杉浦委員) 煙突の高さは何mか。 |
航空法により60m以上の場合は、航空障害灯の設置が必要なので59mとしている。 |
(事務局 阿部) ストーカ方式+灰溶融は全国的にも少なくなってきていると聞いている。この方式を選んだ理由を教えてほしい。 一体式の溶融方式の方が安いと思うが、追加式にしたのはなぜか。 |
ガス化溶融方式や直接溶融方式も含めて検討した結果、環境面や最終処分場の延命化を考慮し、溶融処理を行うことを前提とした。 当時の委員会において、ストーカ方式が一番安定性が高いと判断したことや旧施設がストーカ方式であり、中身をわかっていることから、ストーカ方式+灰溶融を採用したと聞いている。 |
(事務局 北川) 売電については入札により金額を決定しているのか。また、売電単価はいくらか。 |
売電単価については、入札により決定し契約している。施設建設当初は中部電力と契約していたが、他の事業者においても安定的に供給できることを確認したため、入札により契約することとした。初期の入札では丸紅が落札していたが、その後、荏原環境プラントが落札している。 平均単価は平成27年度で21円/kWh、今年度は現時点で22円/kWhとなっている。 |
(矢嶋委員) これまでに事故や故障はどれくらい発生しているか。 |
今まで大きな事故や故障はない。 |
(矢嶋委員) 補修費はどれくらいかかっているか。 |
平成21年度からの稼働のため、まだ大規模な改修はしていないので、補修費がどれくらいかかるかを説明するのは難しい。今年度の予算としては4億円を計上している。今後、10年目を迎えるにあたって、大規模な改修が必要と思われるので、来年度や再来年度の予算は増えていくと思う。 |
(野木森委員) 施設の修理費等は専門的なものが多いため、メーカーの言い値で価格比較が難しいと思うが、どのように対応しているか。 |
車の純正部品のようなもので市況の価格は分かりづらいところがある。その中で、技術職が汎用品での代替、製品の素材や安定供給が可能かどうかといったことを精査しており、補修工事の要否についても判断している。また、メーカーに対して価格交渉もしている。 当施設は止めることができない施設である。安全、安心、安定の3Aの基本理念に基づき施設を管理しており、いわばジェネリック製品を使用することで費用を抑えることができるかもしれないが、一方で安全性や安定性を損ねることもあるという点もある。 |